自社ローンは怖い?契約前に確認すべき点も解説

自社ローンが怖いとは?

「審査が通りやすい」「金利ゼロ」といった魅力から注目される自社ローン。しかし一方で、「自社ローンは怖い」と感じる方も少なくありません。実際に、契約内容や支払い条件によってはトラブルやリスクに発展するケースもあります。本記事では、自社ローンに対する不安の背景や、契約前に確認すべき注意点、メリットとデメリットの比較を通じて、後悔しない選択をするための判断基準をわかりやすく解説します。

目次

自社ローンが「怖い」と言われる理由

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本項では、自社ローンが怖いとされる理由を解説していきます。

手数料や保証料が上乗せされる

自社ローンは「金利0%」と謳っているケースが多いものの、実際には手数料や保証料が上乗せされており、結果として支払総額が高くなることがあります。たとえば、金利がない代わりに高額な事務手数料や車両価格の割増が設定されているケースが見られます。

購入時には「月々の支払いが安い」「ローン審査が通りやすい」と感じても、契約書をしっかり確認しなければ、後から思わぬ費用を負担することになる可能性があります。自社ローンを検討する際は、金利の有無だけでなく、諸費用も含めた「実質的な総支払額」で比較検討することが重要です。

支払い遅延時のリスク

自社ローンでは、支払いが遅れた場合に厳しい対応を受けることがあります。販売店によっては、支払いが数日でも遅れると、電話での督促や車両の返還要求が来る場合もあります。さらに、車両にGPSやエンジン停止装置が取り付けられており、遠隔操作で車が動かなくなるといったケースも存在します。

こうした対応は、法的なグレーゾーンにあることも多く、トラブルに発展するリスクもあります。支払いが滞ることで信用情報に傷がつく、または生活に支障をきたす可能性があるため、返済能力を慎重に見極めたうえで契約することが大切です。

自社ローン利用時の注意点とは

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続いて本項では、自社ローンを利用する際に注意すべきポイントを解説していきます。

所有権が販売店に留保される

多くの自社ローンでは、車の所有権は完済するまで販売店側に留保されます。これは、購入者がローンを完了するまで車を担保として扱うための仕組みですが、自由に車を売却・譲渡できないという大きな制約になります。

たとえば、急な引越しや生活環境の変化で車が不要になっても、所有権がないために売却できず、残債だけが残ってしまうというケースもありえるでしょう。

さらに、所有権が購入者に移らないことで、保険手続きや車検時にも制限が発生することがあります。契約時には、所有権の扱いと完済後の名義変更の流れを必ず確認しましょう。

支払い回数や期間

自社ローンでは、銀行ローンやディーラーローンと比べて支払い回数の選択肢が限られる傾向があります。販売店によっては最長でも36回〜60回程度に設定されており、それ以上の長期ローンには対応していないこともあります。

回数が少ないと1回あたりの返済額が高くなり、毎月の家計負担が増大します。また、柔軟な支払い設計ができないため、生活に余裕がない家庭では返済が難しくなるリスクも。事前に希望する回数が可能かどうかを確認し、自分に合ったプランを提示してくれる販売店を選ぶことが重要です。

保証人や保証会社の必要性

自社ローンの中には、審査が緩い一方で「保証人」を求められる場合があります。これは、信用情報を用いない代わりに、返済リスクを第三者に負わせるという仕組みです。保証人になる家族や知人には一定の信用が求められ、トラブルや信頼関係の悪化を招く原因になることも少なくありません。

また、保証会社を利用する場合は、別途費用が発生することもあります。安易に「通りやすいから」という理由で契約を進めるのではなく、保証に関する条件を事前に確認し、納得したうえで署名することが必要です。

自社ローンのメリットとデメリット

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本項では、自社ローンを利用するメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。

自社ローンのメリット

自社ローンの最大のメリットは、銀行や信販会社の審査が通らなかった人でも車を購入できる可能性がある点です。特に、過去に金融事故がある方や、現在アルバイト・フリーランスといった不安定な職業の方でも利用しやすい柔軟な審査基準が特徴です。

また、販売店が独自に組むローンのため、即日納車が可能なケースや、必要書類が少ないといった利便性もあります。資金や信用情報に不安がある方にとっては、選択肢の一つとして有効な手段となり得るでしょう。

自社ローンのデメリット

一方で、自社ローンにはリスクも多く潜んでいます。まず、所有権が販売店にあるため、返済が終わるまで車を自由に処分できません。また、支払い遅延時の取り立てが厳しく、場合によってはエンジンの遠隔停止などの強硬措置が取られることもあります。

さらに、「金利0%」と謳いながらも手数料が上乗せされ、総支払額が高くなる仕組みになっているケースも少なくありません。これらを十分に理解せず契約すると、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性があるため、慎重な判断が求められます。

自社ローン契約前に必ず確認すべきポイント

本項では、自社ローンを利用する前に確認しておくべき点を解説していきます。

総支払額と手数料の内訳

自社ローン契約時には、「金利0%」という言葉に惑わされず、必ず総支払額と手数料の内訳を確認することが重要です。表面的に月々の支払額が安く見えても、実際には事務手数料や保証料、整備費用などが加算されており、結果として他のローンよりも高くつくケースがあります。

契約前には「月額」だけでなく、「支払総額」や「諸費用の明細」を明記してもらい、他社のローンと比較検討することが後悔を防ぐポイントです。

所有権留保の条件と解除方法を確認

自社ローンでは多くの場合、完済するまで車の所有権が販売店にありますが、その条件や名義変更の手続きは販売店によって異なります。名義変更がスムーズに行われないと、完済後も所有権が戻らず、トラブルになるケースもあります。

事前に「完済後どのような手続きで名義が変更されるのか」「追加費用は発生するのか」などを明確に確認しましょう。口頭の説明だけでなく、契約書にも明記されているかを確認することがトラブル防止につながります。

返済遅延時の対応

返済が遅れた際にどのような対応がなされるのかも、契約前に必ず確認しておくべき事項です。一部の自社ローン業者では、数日の遅延でも強い取り立てを行ったり、エンジンを遠隔で停止させたりする事例があります。

中には、遅延が発生した直後に車両の引き上げを行うなど、過剰な対応を取る業者も存在します。こうした対応が契約書に明記されていない場合もあるため、トラブルを防ぐには、契約前に遅延時の措置や連絡手順、猶予期間などを具体的に質問し、内容を文書で確認することが重要です。

まとめ

自社ローンは、信用情報に不安がある方でも車を購入できる有効な手段ですが、内容を正しく理解せずに契約すると後悔するリスクも伴います。手数料の上乗せや所有権の制限、返済遅延時の厳しい対応など、「怖い」と言われる要因は実在します。だからこそ、契約前に総支払額の確認や販売店の信頼性チェックが不可欠です。正しい知識を持って、自分に合った安心な選択を行いましょう。

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この記事を書いた人

ママさんやファミリーにとって良い車選びができるように、経験を元にいろんな情報を発信していきます。

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