ファミリーカーを選ぶうえで、燃費は重要な要素の一つです。ファミリーカー選びでは燃費性能を重視したい!という方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、燃費の良いファミリーカーのおすすめ車種や、燃費の良いファミリーカーを利用するメリット、デメリットについて解説します。
燃費の良いファミリーカーのメリット
本項では、燃費の良いファミリーカーのメリットについて解説します。
燃料費を節約できる
燃費の良いファミリーカーを選ぶ最大のメリットは、日々の燃料費を抑えられる点です。特に通勤や子どもの送迎、週末のレジャーなどで車を頻繁に使用する家庭では、燃費性能が家計に大きく影響します。
例えば、燃費が20km/Lの車と10km/Lの車では、同じ距離を走行してもガソリン代が半分で済む計算になります。年間の走行距離が多い家庭ほど、燃費の良い車を選ぶことで経済的なメリットが大きくなります。また、燃費の良い車はガソリンスタンドに立ち寄る回数も減るため、時間の節約にもつながります。
エコな走りができる
燃費の良いファミリーカーは、環境への配慮にも貢献します。燃料消費が少ないということは、それだけ二酸化炭素(CO₂)の排出量も少なくなるため、地球温暖化の防止に寄与します。特にハイブリッド車や電気自動車は、従来のガソリン車に比べて排出ガスが少なく、都市部の大気汚染対策にも効果的です。
環境意識の高まりとともに、エコカー減税などの優遇措置も受けられる場合があり、経済的なメリットと環境保護の両立が可能です。
税金を抑えられる
燃費の良いファミリーカーは、税金面でも優遇されることがあります。日本では、自動車重量税や自動車取得税が燃費性能に応じて軽減される「エコカー減税」制度が導入されています。
燃費基準を満たす車両は、これらの税金が減免され、新車購入時の初期費用を抑えることができます。また、燃費の良い車は排気量が小さい傾向にあり、自動車税も安くなる場合があります。これらの税制優遇により、燃費の良いファミリーカーは長期的なコストパフォーマンスに優れています。
燃費の良いファミリーカーのデメリット
続いて本項では、燃費の良いファミリーカーを運用するうえでのデメリットについて解説します。
車両本体価格が高額
燃費性能の高いファミリーカーは、先進的な技術や高性能な部品を搭載しているため、車両本体価格が高くなる傾向があります。特にハイブリッド車や電気自動車は、バッテリーやモーターなどのコストが加算され、同クラスのガソリン車に比べて価格差が生じます。
初期投資が大きくなるため、購入時には燃料費の節約分で元が取れるかを慎重に検討する必要があります。また、補助金や減税制度を活用することで、初期費用の負担を軽減する方法もあります。
メンテナンス費が高くなる傾向
燃費の良いファミリーカーは、ハイブリッドシステムや電動パワートレインなど、複雑な技術を採用していることが多く、メンテナンス費用が高くなる傾向があります。例えば、バッテリーの交換や専用部品の修理には高額な費用がかかる場合があります。
また、専門的な知識を持つ整備士が必要なため、整備工場の選択肢が限られることもあります。定期的な点検やメンテナンスを怠ると、燃費性能が低下する可能性もあるため、維持費用を含めたトータルコストを考慮することが重要です。
燃費の良いファミリーカーを運用するにあたって、初期コストが高額になる点、修理費が高くなる傾向にある点には注意しておきましょう。
燃費の良いファミリーカー5選
ここでは、燃費の良いファミリーカーのおすすめ車種5選を紹介します。
トヨタ/シエンタ
トヨタのシエンタは、コンパクトなボディながら広い室内空間を持つファミリーカーとして人気です。特にハイブリッドモデルは、WLTCモードで最大28.8km/Lの優れた燃費性能を誇ります。スライドドアの採用により、狭い駐車場でも乗り降りがしやすく、小さな子どもがいる家庭にも適しています。
また、安全装備や先進的な運転支援システムも充実しており、家族全員が安心して乗れる車種です。
日産/セレナ
日産のセレナは、広い室内空間と多彩なシートアレンジが魅力のミニバンです。特にe-POWERモデルは、WLTCモードで最大20.6km/Lの高い燃費性能を実現しています。
電動モーターによる滑らかな加速と静粛性が特徴で、長距離ドライブでも快適です。また、先進の安全技術「プロパイロット」を搭載し、ドライバーの負担を軽減します。
ホンダ/フリード
ホンダのフリードは、コンパクトながら3列シートを備えたファミリーカーで、都市部での取り回しの良さが特徴です。
ハイブリッドモデルは、WLTCモードで最大25.6km/Lの燃費性能を持ち、実燃費でも20km/L前後を記録することがあります。スライドドアや多彩なシートアレンジにより、使い勝手が良く、小さな子どもがいる家庭や高齢者のいる家庭にも適しています。
トヨタ/ヴェルファイア
トヨタのヴェルファイアは、高級感あふれる内外装と快適な乗り心地が魅力の大型ミニバンです。ハイブリッドモデルは、WLTCモードで最大10.3km/Lの燃費性能を持ち、大型車としては優れた数値です。広々とした室内空間や充実した安全装備により、長距離ドライブや多人数での移動でも快適に過ごせます。高級志向のファミリーにおすすめの一台です。
ホンダ/ステップワゴン
ホンダのステップワゴンは、広い室内空間と多彩なシートアレンジが特徴のミニバンです。ハイブリッドモデルは、WLTCモードで最大20.0km/Lの燃費性能を持ち、実燃費でも15km/L前後を記録することがあります。独自の「わくわくゲート」や先進の安全装備により、家族全員が快適に過ごせる車種です。
まとめ
燃費の良いファミリーカーは、燃料費の節約や環境への配慮、税制優遇など多くのメリットがあります。一方で、車両価格やメンテナンス費用が高くなる可能性もあるため、購入時にはトータルコストを考慮することが重要です。各車種の特徴や家族のライフスタイルに合わせて、最適なファミリーカーを選びましょう。