コンパクトカーを購入するにあたって把握しておくべき事項の一つに税金があります。実際どの程度の税金がかかるのか、分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、コンパクトカーと比較されることの多い軽自動車と税金や維持費などを比較解説していきます。
コンパクトカーと軽自動車はどう違う?
コンパクトカーと似た車種として、軽自動車が挙げられます。
軽自動車は全長3,400mm未満、全幅1,480mm未満、高さ2,000mm未満のサイズの車を指します。一方、コンパクトカーには明確な定義はありませんが、「普通車の中では小さいが、軽自動車よりは大きい」車をコンパクトカーと呼ぶのが一般的です。
コンパクトカーと軽自動車にはサイズや車体の持つパワーなど、さまざまな違いがありますが、区分が異なる分、税金の面でも違いがあります。
コンパクトカーにかかる税金の内訳とは?
本項では、コンパクトカーにかかる税金の内訳について解説します。
環境性能割
環境性能割とは、自動車を購入した際にかかる税金です。購入した車の燃費性能に応じて、非課税、1%、2%、3%と税率が変化します。
環境性能割では電気自動車は非課税と、燃費の良い車であれば税金を安く抑えることが可能です。なお、環境性能割は新古車・中古車にも適用されるため注意しましょう。
自動車税
自動車税は排気量によって金額が定められていますが、自動車税は月単位で課せられるため、新車登録した時期により、初年度に支払う税額が変わりますので注意が必要です。
なお、コンパクトカーの一般的な定義として総排気量1,500cc以下というものがありますが、排気量1,000cc以下のコンパクトカーの自動車税額は25,000円、1,000cc以上1,500cc以下のコンパクトカーでは、自動車税額は30,500円となります。
自動車重量税
自動車重量税とは、車体の重量に対して課せられる税金です。
軽自動車の場合は一律で9,900円ですが、普通車の場合は12,300円から73,800円となっており、500㎏ごとで税額が変わる形になっています。
なお、新車を購入した場合、最初の車検までの3年間、最大75%減税になるエコカー減税が適用されることも頭に入れておきましょう。
コンパクトカーにかかるコストを明確にするには、税金の内訳についておさえておきましょう。
コンパクトカーと軽自動車のコスト面の違いは?
本項では、コンパクトカーと軽自動車のコスト面の違いについて解説します。
税金
コンパクトカーと軽自動車の自動車税の金額は以下の通りです。
コンパクトカー(1,000cc以下):25,000円
コンパクトカー(1,000cc~1,500cc):30,500円
軽自動車:10,800円
上記のように、1,000cc以下のコンパクトカーも軽自動車と比べると大きな差があります。税額に関しては、コンパクトカーよりも軽自動車の方が安く抑えられます。
保険料
自動車の保険料には全ての車が加入しなければならない自賠責保険と、任意加入の自動車保険の2種類があります。任意保険に関しては保険会社や車種、保険の内容などによってさまざまとなるため、ここでは自賠責保険でコンパクトカーと軽自動車を比較してみましょう。
コンパクトカーの自賠責保険料(37カ月):24,190円
軽自動車の自賠責保険料(37カ月):24,010円
任意保険料の内容によって合計金額は変わりますが、自賠責保険料だけを比べると、コンパクトカーと軽自動車の間にはほとんど違いがないことがわかります。
燃料代
燃料費は車にかかるコストで大きく差のつく要素です。現在ではハイブリッド車が主流となっていますが、コンパクトカーの方が軽自動車より燃費性能の高い車種が多く、燃料費の節約に繋がります。
従来はガソリン車の方が主となっていたため、エンジンが小さい軽自動車の方が燃料費を安く抑えられていました。しかしハイブリッド車が主流になるにつれ、車体のスペースに幅があるコンパクトカーの方が燃費性能としては上になっています。
上記のような背景から、燃料費に関してはコンパクトカーの方が安く抑えやすくなっています。
コンパクトカーと軽自動車を比較する際は、費用ごとのコスト差を踏まえておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。本記事では、コンパクトカーにかかる税金の内訳や、コンパクトカーと軽自動車のコスト面の違いについて解説しました。コンパクトカーには軽自動車のような明確な規格がないため、税金の金額も車種によってさまざまです。税金を含めたコスト感を把握したい場合は、購入するコンパクトカーのサイズや燃費性能を把握したうえで、試算してみることをおすすめします。