コンパクトカーの購入を検討しているものの、年間維持費がどれくらいか知りたい…記事を読んでいる方の中には、コンパクトカーの年間維持費について疑問を抱いている人も多いはず。そこで本記事では、コンパクトカーの年間維持費や軽自動車との比較、コンパクトカーの年間維持費を抑える方法について解説します。
一般的に車にかかる維持費の内訳とは?
本項ではまず、一般的に車にかかる維持費について費用別に解説します。
燃料費
総務省が発表している「家計調査 家計収支編 詳細結果」(2021年度)によれば、車の燃料費の全国平均は年間59,446円というデータが出ています。
ただしこれは2021年度時点でのガソリン代(146円)をもとにしたデータとなっているため、現在のガソリン代(約170円/1L)をもとにすると、現在の燃料費は上記のデータよりも高額になると考えましょう。
メンテナンス費
車のメンテナンスにかかる費用としては、おおよそ10,000円以上が相場となります。
メンテナンスといってもさまざまです。洗車やエンジンオイルの交換、オイルフィルターの交換、タイヤ交換など、種類は多岐に渡ります。
メンテナンスの頻度によっても費用は変動するため、自家用車で行っているメンテナンスの1回あたりの費用から、年間のコストを試算してみてもよいでしょう。
保険料
損害保険料率算出機構が出している「2023年度自動車保険の概況」(2022年)によれば、自家用車にかかる保険料の平均は以下の通りです。
- 乗用車(普通):72,331円(契約台数:17,478,306台)
- 乗用車(小型):54,806円(契約台数:14,422,028台)
上記のデータから分かる通り、自動車保険にかかる年間費用の相場は、普通車で約7万円、小型車で約5万5千円という結果になっています。
税金
自動車にかかる税金には自動車税と軽自動車税がありますが、年間費用の内訳は以下の通りです。
- 自動車税:3万~10万円/年
- 軽自動車税:1万円/年
なお、自動車税の金額は車の総排気量に応じて変動し、軽自動車税の金額は車種などによって変わりますので、注意が必要です。
一般的な車の維持費用について知ったうえで、コンパクトカーの年間維持費用をみていきましょう。
コンパクトカーの年間維持費はどれくらい?
本項では、コンパクトカーの年間維持費について解説します。
コンパクトカーの年間維持費
コンパクトカーの年間維持費ですが、今回は1,500ccのコンパクトカーを仮定として費用を見ていきましょう。内訳は以下の通りです。
- 保険料:65,000円
- 燃料費:55,000円~90,000円(150円/Lと仮定)
- 税金:55,500円~65,000円
- メンテナンス費:10,000円~
なお、上記以外にも駐車場にかかる費用や車検代などもかかってくるため、年間の総コストを算出する際は注意しましょう。
コンパクトカーと軽自動車の年間維持費の差は?
ディーラー事業を手掛ける株式会社ケーユーホールディングスが出しているデータによれば、軽自動車とコンパクトカーの年間維持費の差は約6万円程度とされています。これは維持費合計から見ると、6万円程度コンパクトカーの方が年間維持費が高いという結果です。
これは特に自動車税の差が大きく結果に反映されており、軽自動車はコンパクトカーの3分の1程度で済む分、コンパクトカーの年間維持費が高くなっています。
出典:軽自動車とコンパクトカーの維持費の違いは?購入するならどちらを選ぶべき?
コンパクトカーの年間維持費を抑える方法とは?
本項では、コンパクトカーの年間維持費を抑える方法について解説します。
燃費のいいコンパクトカーを選ぶ
燃費の良いコンパクトカーを選ぶことで、年間維持費を抑えることに繋がります。燃費の良いコンパクトカーであれば給油回数が少なく済むため、燃料費を抑えることが可能です。
さらにいえば、ハイブリッドタイプのコンパクトカーを選ぶことで、ガソリンの消費を抑制し、燃料費を軽減する効果が期待できるでしょう。
なお、コンパクトカーの燃費についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、併せてチェックしてみてください。
関連記事:コンパクトカーの燃費を徹底比較!燃費のいいコンパクトカーのメリット・デメリットも解説
任意保険を見直す
加入している任意保険の見直しを行うことで、コンパクトカーの年間維持費を抑えられえる場合があります。任意保険料の中には、人身傷害保険、搭乗者傷害保険など、さまざまなものが含まれています。
加入当初必要性を感じて付けていた補償の中には、現在不要になってしまったものもあるかもしれません。そのため、任意保険の内容を見直し、不要な補償を解除することで、保険料の減額に繋がります。
価格の安い車検業者に依頼する
車検代は業者によってさまざまです。現在利用している業者の費用が高いと感じる場合、車検業者をよりリーズナブルな業者に変更するのも一つの手です。
なお、車検業者を変更する場合は、複数の業者でまず見積もりをもらい、その中で検討し、最終的に決定するのが無難です。
本項で紹介したポイントに気を付けてコンパクトカーを運用することで、年間維持費を抑えられる場合があります。
まとめ
本記事では、コンパクトカーの年間維持費や軽自動車との比較、コンパクトカーの年間維持費を抑える方法について解説しました。
購入前にコンパクトカーの年間維持費を試算し、どの程度のコストが年間かかるのか把握しておくことは重要です。そのうえで、本記事で紹介した方法を活用し、コスト削減に努めていきましょう。