自社ローンの契約を検討している方にとって、保証会社の必要性は気になる点の一つではないでしょうか。
しかしながら何故保証会社が必要となるのか、知らない方も多いはずです。そこで本記事では、自社ローンにおける保証会社の重要性や必要性、メリットやデメリットについて解説します。
そもそも保証会社とは?
保証会社とは、ローン契約において、契約者がローン返済できなくなった場合、代わりに貸方に対して返済を行う企業のことです。簡単に言えば、個人としてこの役割を担うのが保証人で、企業として担っているのが保証会社ということになります。
自社ローンを提供している中古車販売店では、提携している保証会社を利用してローン契約を結ぶケースもありますが、中には提携している保証会社がない、という場合もあります。このような場合、ローン契約者は自身で保証会社を探して利用する必要があります。またそもそも、保証会社の利用を行っていないタイプの自社ローンも存在します。
自社ローンの借入で保証会社は必要?
結論からいえば、自社ローンでの借り入れを行う際、保証会社が必要となるかは販売店によって異なります。中には保証会社を利用せず、販売店が独自で設けた審査基準をもとにローンの審査を実施する店舗もあります。
また、保証会社ではなく保証人を必要とする店舗もあるため、事前に購入予定の中古車販売店が保証会社、保証人の必要性について確認しておきましょう。
保証会社の必要性は中古車販売店によって異なります。
自社ローンにおける保証会社の重要性とは?
本項では、自社ローンの契約において何故保証会社が重要となるのか解説します。
そもそも保証会社とは、自社ローンの借り手側が返済できなくなった際、貸し手側である販売店に支払いを行う企業です。販売店からすれば、自社ローンを契約するうえでのリスクは借り手側がローンを返済できなくなってしまうこと。そのリスクを防ぎ、借り手側と貸し手側の間に立つ存在という観点で、保証会社は重要な役割を果たしています。
保証会社を介することで中古車販売店はローン契約に関してリスク低減することができます。
保証会社の手数料はどのくらい?
保証会社に対して、保証委託手数料というものを支払う必要があります。またこの保証委託手数料は、一般的に総支払額の10%前後が相場とされています。
つまり200万円の車を購入するとすれば、保証委託手数料として負担する額は20万円となります。その他、事務手数料を別途負担させる保証会社もありますが、企業によって形態はさまざまです。そのため、自社ローンを利用する際は事前に保証会社の詳細についても確認しておきましょう。
また、手数料を支払うタイミング、支払回数自体も保証会社によって異なるため、併せて確認しておく必要があります。
保証会社と保証人代行はどう違う?
保証会社とは違い、保証人となる人を紹介する保証人代行というサービスを提供している企業が存在します。保証会社とは違い、保証人を紹介するサービスとなるため、あくまでも全く異なる企業のサービスとなります。
ただし、自社ローンによっては保証人代行を認めていないケースもあります。この理由として、自社ローンにおける保証人とは連帯保証人となり、通常の保証人よりも責任が重いという点が挙げられます。
保証会社がもたらすメリットとは?
本項では、保証会社がローン契約者側にもたらすメリットについて解説します。
保証人不要での契約が可能
保証会社を介する場合、自社ローンの契約において保証人は必要ありません。ローン契約者にとって保証人を立てなければならないのは面倒です。しかしながら保証会社を介して契約を結ぶのであれば、ローン契約者側で保証人を立てる必要がないため、契約時にかかる手間が少なくなる点はメリットといえるでしょう。
返済リスクを低減可能
保証会社を介することで、返済リスクの低減ができる点もメリットに挙げられます。販売店からすると保証会社が間に入ることで、自社ローンにおける返済リスクを低減することができます。結果、契約者の信用力に依存することなく、自社ローンのサービス提供が可能となります。
仮に返済が滞った場合にも保証会社から販売店は支払いを受けることができるため、中古車販売店からすると自社ローンの審査基準を厳しくする理由がなくなり、結果として審査基準を緩く設定できるようになり、契約者側のメリットにもなります。
保証会社を介することでデメリットの方が大きいように感じられますが、実は契約者側にもメリットがあります。
自社ローンで保証会社を介する場合の注意点とは?
本項では、自社ローンで保証会社を介する場合の注意点について解説します。
保証料金
保証会社は自社ローンの契約者と提供者側の間に立ち、仮に返済が滞った場合に提供者側に支払いを行う企業です。保証会社が間に立つ場合、「保証料金」というものが発生します。これは保証会社が「保証」を行う手数料のようなもので、ローン契約者側に支払い義務が発生します。
保証会社を介することにより、契約者側にとってコスト面での負担がかかる点は予め理解しておきましょう。
運転者に制限がかかる
保証会社を介して自社ローンの契約を行った場合、購入車両の運転者に制限がかかる場合があります。基本的には運転はローン契約者以外運転できないという制限がかかってしまうため、注意が必要です。
特に家族で利用するファミリーカーとして車を購入する場合、運転者に制限がかかるのはデメリットといえます。
ローン完済まで所有権が自分にならない
自社ローンで購入した車の所有者は、ローンの完成まで保証会社、または中古車販売店になるのが一般的です。完済まで所有権が購入者に移らないため、車の売却といった手続きができなくなってしまいます。
自社ローンで購入する際は、完済まで所有権が移らないことを加味したうえで、返済プランを決める必要があるため注意しましょう。
まとめ
本記事では、自社ローンにおける保証会社の重要性や必要性、メリットやデメリットについて解説しました。保証会社を介することで、保証会社を介することで、契約者側に生じるメリットも存在します。購入を検討している中古車販売店で保証会社の必要性は必ず確認しておきましょう。