コンパクトカーを購入するうえで、検討時の比較材料となる要素の一つが燃費です。どうせなら燃費の良いコンパクトカーを購入したいと考えている方も多いでしょう。そこで本記事では、燃費の良いコンパクトカーのランキング10選や、燃費の良いコンパクトカーを運用するメリットなどについて解説します。
燃費が良いコンパクトカーのメリットは?
本項では、燃費の良い車のメリットについて解説します。
税金の抑制に繋がる
燃費の良いコンパクトカーを利用することで、車にかかる税金の抑制に繋がります。
コンパクトカーの燃費性能を対象とした減税制度としては、「エコカー減税」、「環境性能割」、「グリーン化特例の軽課」が挙げられます。
エコカー減税では燃費性能の良い車を対象に、「自動車重量税」が減税、免税されます。グリーン化特例の軽課では、同じく燃費性能が高く環境負荷の少ない車の自動車税種別割を約75%軽減する制度です。また、環境性能割は自動車を取得した際にかかる税ですが、燃費性能に応じて低くなります。
このように、燃費の良いコンパクトカーを利用することで、税金を軽減することが可能です。
環境にも優しい
燃費の良いコンパクトカーはCO2の排出量も少なくなるため、環境にも優しいというメリットがあります。
低燃費なコンパクトカーを利用しつつ、運転中も車間距離をとる、急発進をしないといった心がけを行うことで、エコな走りに繋がるほか、事故予防にもなるでしょう。
燃料費を抑えられる
燃費の良いコンパクトカーを利用することで得られる大きなメリットは、燃料費の節約です。
一般的に車の燃料費は燃費性能が良いほど安く抑えることができます。ガソリン代を160円/Lとすれば、燃費10km/Lの車と20㎞/Lの車で年10,000km走った際のガソリン代の差は歴然です。
長期的にコストを抑えたい、燃料費はできるだけ節約したい場合は、燃費の良いコンパクトカーを利用することで得られる恩恵は大きいでしょう。
燃費の良いコンパクトカーを使用することで、主にコスト面でのメリットを得ることができます。
燃費が良いコンパクトカーのデメリットは?
本項では、燃費が良いコンパクトカーを使用するデメリットについて解説します。
車両本体価格が高額になる
燃費の良いコンパクトカーは車両本体価格が高額になってしまう点がデメリットといえます。
基本的に燃費の良いコンパクトカーには、燃費性能を高めるために様々な技術が搭載されています。その結果、通常のコンパクトカーに比べると車両本体価格が高くなりがちです。
仮に同車種のコンパクトカーのガソリン車とハイブリッド車を比べても、車両本体価格に数十万円の差が出ることもあるため、購入時のコストは大きく変わります。
修理費が高くなる可能性がある
燃費の良いコンパクトカーは修理費が高くなってしまう可能性があります。これはコンパクトカーの低燃費化を実現しているパーツやシステムに不具合が生じた場合、修理費が高額になってしまうことに起因するデメリットです。
このように、燃費の良いコンパクトカーを購入する際のコスト面や、故障時の修理費には注意しましょう。
燃費の良いコンパクトカーに使われている技術とは?
本項では、コンパクトカーの燃費を左右する技術について解説します。
ディーゼル
ディーゼル車とは軽油を燃料とするディーゼルエンジンを搭載する車を指します。軽油はガソリンよりも高温高圧環境で燃焼するため、燃費性能において優れている特徴があります。
また、ディーゼルエンジンの方がエンジン駆動時の振動や騒音が少なく、静音性も高いのが特徴です。
ハイブリッド
ハイブリッドカーとは、2つ以上の動力で駆動する車を指す言葉です。ハイブリッドカーの多くに、ガソリンエンジンとモーターが搭載されています。
ハイブリッドカーでは使用されている動力をそれぞれ効率の良い環境下・状況下で使用することができるため、燃費性能の向上に大きく貢献する要素となっています。
CVT
CVTはContinuously Variable Transmissionの略称です。日本語にすると「無段変速機」と訳されます。
CVT車はエンジンの回転数を適切なレベルに維持するため、変速度を微調整しながら走行するよう設計されています。この仕組みにより、CVT車は燃費効率が良くなるのが特徴です。
タイヤ
近年ではタイヤと路面の間で生じる抵抗力を軽減し、タイヤの転がりやすさを向上させた低燃費タイヤが主流になってきています。燃費性能に優れる多くのコンパクトカーにも低燃費タイヤが採用されており、燃費性能を高めている要素の一つです。
また、コンパクトカーによっては車種専用のエコタイヤを使用している製品もあります。
軽量性
車体を動かすにはエンジンの力が必要となりますが、車体が重ければ重いほど、多くの燃料が必要となります。こうした原理から、コンパクトカーの軽量性は、燃費性能の良し悪しに大きな影響を及ぼす要素の一つです。
空力性能
コンパクトカーの燃費性能に関わる要素の一つとして、空力性能が挙げられます。空力性能とは走行時の空気抵抗を減らす車の仕組みのことで、車体に当たる空気抵抗をどのように流すか考えて設計されています。
このように、コンパクトカーに使われている技術の多くが、燃費を左右する要素となります。
燃費の良いコンパクトカーランキング10選
本項では、燃費の良いコンパクトカーランキングを10位まで紹介します。
1位:ホンダ/フィット
ホンダフィットの燃費は以下の通りです。
JC08モード:38.6km/L
なお、フィットには5つのグレードがあります。5グレードの中で一番燃費性能が高いのはBASICです。また、コンパクトカーながら広々とした室内空間を持っているのもフィットの持つ特徴となっています。
2位:日産/ノート
日産ノートの燃費性能は以下です。
JC08モード:38.2km/L
ノートには日産独自のe-POWERが搭載されており、ガソリンではなくモーターによってタイヤを駆動させているため、燃費性能の高さの秘訣となっています。
3位:トヨタ/アクア
続いてはトヨタのアクアです。アクアの燃費性能は以下の通り。
JC08モード:38km/L
アクアは4つのグレードから構成されていますが、全てがハイブリッド車で、ガソリン車のグレードはありません。なお、アクアの燃費性能は1.5Lダイナミックフォースエンジンの軽量化・小型化を追求し、高速燃焼による熱効率の向上を実現したことに起因しています。
4位:トヨタ/ヴィッツ
トヨタのコンパクトカーの中でもロングセラーモデルとなるヴィッツの燃費性能は以下の通りです。
JC08モード:34.4km/L
なお、ヴィッツは発売当初から人気が高く、販売台数では2018年にカローラセダンを超える販売台数を記録するなど、根強い人気を誇るコンパクトカーとなっています。
5位:トヨタ/カローラスポーツ
続いてもトヨタからカローラスポーツがランクインしています。燃費性能は以下を参考にしてください。
JC08モード:34.2km/L
なお、カローラスポーツの魅力は燃費性能だけではありません。TNGAプラットフォームにより重量バランスと安定性が優れており、快適に走行できる点も魅力の一つです。
6位:日産/オーラ
日産オーラは「感性品質」「美・機能」「先進感」にこだわったノートの上級モデルです。燃費性能は以下の通りとなります。
JC08モード:33km/L
上記の通りオーラも高い燃費性能を備えていることが分かります。また燃費以外にも、オーラは「上質な暖かい雰囲気のラウンジ」をイメージした高級感のあるインテリアが特徴です。
7位:スズキ/スイフト
現行のスズキスイフトでは、エンジンの燃焼効率を向上させ、燃費性能のアップを実現しつつ、軽快な走行性能も備えています。燃費は以下を参考にしてください。
JC08モード:32km/L
スイフトではマイルドハイブリッドシステムが搭載されており、電飾を使用しモーターがエンジンをアシストしているため、高い燃費性能を実現しています。
8位:ルノー/ルーテシア
続いてランクインしたのはルノーのルーテシアです。燃費性能は以下となります。
JC08モード:31.8km/L
ルーテシアにはE-TECH FULL HYBRIDが搭載されており、これにより走行時のパフォーマンスと燃費性能の両方を高いレベルで実現しています。
9位:トヨタ/オーリス
トヨタのオーリスの燃費性能は、以下を参考にしてください。
JC08モード:30.4km/L
オーリスは海外市場を意識したハッチバック型のコンパクトカーとなっており、走行性能の高さや流線形の美しいデザイン性が魅力となっています。
10位:マツダ/デミオ
最後に紹介する燃費の良いコンパクトカーはマツダのデミオです。燃費性能は以下を参考にしてください。
JC08モード:30km/L
なお、デミオは高い燃費性能の他、紫外線や赤外線をカットするスーパーUVカットガラス・IRカットガラスをフロントウィンドウに採用するなど、快適な運転性能も特徴となっています。
まとめ
本記事では、燃費の良いコンパクトカーランキングを10位まで紹介しました。コンパクトカーを選ぶ際の基準の一つとして、燃費性能は重要な要素です。燃料費を抑えつつ、エコな走りができるコンパクトカーを探している場合には、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。